
事務所に、物販などなどを取りに行こうとしたが、吉祥寺へ向かう井の頭線の中で約束の時間よりも早く吉祥寺に着くことに気づいた、いつもなら吉祥寺駅から商店街をぬけて事務所に向かうのだが、天気も良いし、何かにせかされる様にドアが閉まる直前、ひとつ前の駅で降りて歩いて向かうことにする。
公園内を通り抜けて、大好きなドーナツと珈琲をもって園内を散策していると、最近平日の昼間に、空を見上げることもなかったなと、きれいな空色キャンバス見上げていた。
ふと足にゴムボールがあたった。見たら、僕と同じ紺のダッフルに同じようなセルフレームのメガネの男の子が立ってる、ボールを渡すと、近くに母親らしき人が「すみませ~ん、ほらありがとうてお兄ちゃんに言って」と子供に近づきながらこちらに向かってくる、聞こえるか、聞こえないかの小さい声で、子供が僕に「ありがと」といって母親に向かって抱きついていた。
何でひとつ前の駅にせかされるように降りたか、ふと気づいて、「多分君に会うためだったんだな」てつぶやいた。
事務所にいったら、口のまわりに何か付いてるぞといわれた、触ってみるとドーナツの砂糖で一杯だった。
そんなちと不思議なライブ前日。
ふう